名刺の裏面はどう活用すべき? 名刺を賢く作ってビジネスチャンスを広げよう

名刺の表面には「会社名」や「部署名」「名前(氏名)」「電話番号」「メールアドレス」「住所」などを表記するのが通例ですが、裏面には皆さん何を記載されていますか? せっかく、名刺は表と裏があるのだから、裏面も有効活用しないとなんだかもったいない気がします。

会社員であれば名刺を発注するバックオフィスの方々、経営者や個人事業主であればご本人に読んでもらいたい。名刺を渡す相手に効果的に自分(自社)の情報を伝える、名刺の裏面の活用法・アイデアについてご案内いたします!

裏面に何を記入するかは名刺本来の目的から考える


名刺の裏面に何を記入すればよいかを考えるには、まずあなたにとって名刺がどのような目的の道具であるかを整理することが大事です。一般的には、名刺は主にビジネスシーンで初めてお会いした方に「自分がどういう者なのか」を伝えるための道具です。

最近はリモートワークが盛んになったことで、名刺交換をする機会が減っているかとは思いますが、基本的にオフラインの初対面であれば名刺をお渡しするのがビジネスマナーです。

もう少し、名刺の目的を深掘っていきましょう。先ほど、名刺は「自分がどういう者なのか」を伝える道具だと言いました。

では、「自分がどのような者なのか」伝えることが、どうビジネスにとってよいのかというと、初対面後のコミュニケーションを円滑にしてくれたり(話の話題が作れる)、相手の印象に残って今後のビジネスチャンスに繋がることがあるためです。

そう……ということは、「相手に自己紹介をする」という目的で名刺に含める情報を考えるのではなく、「どんな情報を入れたらその後のビジネスチャンスに繋がるか(ビジネスが広がるか)」で考えると、記入すべき要素がクリアになりやすいと思うのです。

皆さんも、まずこの考え方で名刺裏面に何を記入すべきか考えてみてはどうですか。

表面とは違う裏面ならではの特徴


名刺の表面と裏面は、特徴がそれぞれ異なると考えられます。具体的にどういうことかというと、名刺の表面というのはいわばオフィシャルな面。つまり、冒頭でも述べた「会社名」や「部署名」「名前(氏名)」「住所」「電話番号」「メールアドレス」など、何よりも先に伝えなければならない”基本情報を含める面”だと言えるのです。

じゃあ、裏面は何が違うのか……。それは表面に含めるほど基本的で汎用的な情報ではないけれど、名刺を渡すお客様の目に留まれば、その後の商談が盛り上がる。インパクトに残って、別の案件でビジネスチャンスが舞い込む。

そんなあなたの印象をより良くする”補足的な情報を含める面”と考えてよいでしょう。だからこそ、ちょっとばかし遊び心をもって何を記入すべきか考えてみてもいいのではないでしょうか。「ビジネスチャンスを広げる」という上段の目的さえ外してなければ、遊び心を持ち作ってもいいと思いますよ。

では、具体的に名刺の裏面に何を入れるべきか?


何度も申し上げているように、裏面に何を記入するかは「目的」によって異なると思います。例えば、自社および自分をより強くアピールするのであれば、顔写真や実績・商品やサービスの解説を含めるという選択肢になるかもしれません。

また、WebサイトやSNSへのアクセスを目的とするのであれば、WebサイトへのURLやSNSへのURLを記入するのがよいでしょう。つまり、以下のように目的別に含めたほうがいい情報は変わると思いますので、”何を相手に届けるべきか”整理して選択してみてください。

名刺裏面の目的例

  • 会社の商品やサービスをPRする
  • 自分の実績やスキルをPRする
  • WebサイトやSNSへ誘導する
  • 1.顔写真

    それではここからは、名刺の裏面に情報を記入する際の候補についてご紹介していきます。まずは、「顔写真」。名刺に顔写真というと、ちょっと敬遠してしまう方もいるかもしれませんが、名刺の裏面であれば前面に出過ぎないのでアリでしょう。

    特に個人事業主や独立間もない経営者であれば、”まずは顔を覚えてもらうところから”という目的で、積極的に顔写真を含めるケースも多いようです。

    名刺は多くの場合、受け取ると名刺管理アプリで読み込むか、会社のデスクに入れておく……といった顛末を辿りがち。そんな時、ふと名刺を整理していたら顔写真つきの名刺が出てきたら、後で別のビジネスチャンスに繋がる可能性も高くなるでしょう。

    また、ビジネスシーンでは「顔と名前が一致しない」ということがよくあります。これは、役職や年齢を問わず、誰しもが一度は経験があるのではないでしょうか。「顔と名前が一致しない」から間違えて失礼にあたるのを避けて話をかけない、という相手も少なからずいるかもしれません。

    このような理由から、名刺の裏面に顔写真を入れておけば、他の名刺との差別化がはかれ、会食等の場所でも話かけられやすくなることが期待されます。

    2.英語表記

    名刺の表面で書かれている内容を裏面には英語表記で記入する、というのも、裏面の活用法としてよくある使い方です。裏面に英語を表記するのは、内容自体は表面と変わりませんので、とてもベーシックな裏面の使い方といえるでしょう。

    なので、名刺を渡す相手が日本人の方であった場合は、「裏面は英語表記になっているんだな」と軽く伝わる程度で、さほど大きな意味合いはないはず。少し大きく捉えるとしたら、「裏面までちゃんと名刺情報を入れるちゃんとした会社なんだな」と思われるくらいでしょう。

    一方、名刺を渡す相手が海外の方であった場合(またはチーム内にいた場合)は、表面の日本語表記では意味が伝わらなくても、裏面を見ていただくことによって内容が伝わり、海外の方からもビジネスチャンスが広がる可能性があります。

    普段、国際的に仕事をする機会の多い外資系企業や商社などでは名刺は当然、英語表記かとは思いますが、ごく稀に海外の方と仕事することがある……という会社や個人は、裏面を英語表記にすることも検討されてみてはいかがでしょうか。

    3.自己紹介・プロフィール

    名刺の裏面に自己紹介・プロフィールを記入するのもよくみられます。フォントサイズにもよりますが、全部で50文字ほどであれば裏面に記入できるかと思いますので、「自分はどのような人間なのか」「経歴や趣味」「仕事の実績や得意なこと」「仕事への意気込み」など、お客様により良く自分を知ってもらうための自己紹介文を記入してみてもよいでしょう。

    自己紹介・プロフィール文は個人のPRになりますので、会社員の名刺というよりは独立間もない経営者や個人事業主にフィットする裏面の活用法ではないかと思います。

    4.事業や商品・サービス情報

    先ほどの「自己紹介・プロフィール」と若干カブりますが、会社の事業や商品・サービス情報を記入するのもいいと思います。「自己紹介・プロフィール」が個人向けであるならば、事業や商品・サービス情報は法人向けの裏面の活用法です。

    ビジネスの現場では、初対面となると相手の会社が具体的にどのような事業や商品を取り扱っているか分かっていないケースもよくあります。

    なんとなく、「人材系のアプリ運営をしているのは知っているけど、具体的には……??」のように。このような場合、名刺の裏面に事業や商品・サービス情報が記載されていれば、そこから話を膨らませやすいですし、事業内容についての質問をしやすい空気感ができます。

    5.WebサイトやSNSへのURL

    最後にご紹介するのが、会社HPやサービスサイトといったWebサイトやFacebook・TwitterなどのSNSへ遷移するURLを名刺の裏面に記載するという方法です。

    今やいうまでもなく、WebマーケティングやSNSマーケティングは事業にとって重要なポイントですので、少しでもWeb経由のアクセスや付帯する情報を知ってもらうためにも、名刺の裏面にWeb・SNSへのリンクを貼るのもおすすめです。

    また、正規のURLでは受け手にアクセスしてもらう際に、URLを直で打ち込んでもらう必要があるので、できればQRコードにして読み込んでもらうのがベストでしょう。QRコードを作成してくれるツールは数多くありますので、以下の参考資料ページなどをもとに利用するツールを選んでみてください。

    ・参考ページ:freesoft100「QRコード作成ソフトとは」

    自社が伝えたいメッセージと受け手目線を結ぶ

    記事では、名刺の裏面にどのような情報を含めるとよいのかについて解説してきました。ご紹介した中から、自社の目的に適した情報を選択して、デザイン等とのバランスを見ながら裏面を作られてみてください。

    その際、1点注意すべきことがあるとすれば、”独りよがりな名刺にならないようにする”ということです。「自社が伝えたいメッセージだけ」を懸命に考えていると、受け手目線を無視した独りよがりな名刺デザインになってしまいがちです。

    ですから、常に名刺を受け取る”受け手目線に立って”、名刺に含まれている情報が過度ではないか? ウザったくなってはいないか? 誤解を招かないか? という視点を失わないようにしてください。素敵な裏面を作られることを願っています!

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