イラストレーターで塗り足し不足って何!?名刺印刷会社担当者が解説!

こんにちは。

明日は商談で名刺が沢山必要。そこで名刺の在庫を確認すると・・・名刺がほとんどない!!

皆様、このようなことはないでしょうか!?

そこで名刺印刷会社にIllustrator形式のデータを入稿した!

これで間に合うと安心したのもつかの間。

「塗り足しが不足しております。仕上がり線から2mm外側まで、デザインを伸ばしてください。」というメールが届きました。

明日に間に合わない。どうしよう・・・

そもそもあまり馴染みの無い言葉だけど塗り足しって何だ!?

実際にお客様に塗り足しの修正をお願いすることが毎日のようにあります。

年間1万件以上データチェックをしている私が、わかりやすく解決します!

イラストレーターにおける塗り足しとは!?

下記右側イラストの青い線が仕上がり線です。印刷後、青い線(仕上がり線)で裁断します。

紙のフチまで色を印刷をしたい場合、右側イラストのように仕上がり線より2mm色をはみ出させておく必要があります。
その外側に2mmはみ出させた部分のことを塗り足しといいます。

※仕上がり線とは印刷会社にあるデザインを印刷・裁断を依頼する際、このサイズでここから切って作成してほしいと指示するために使う線のことです。

なぜ塗り足しが必要がなのか!?

何故2mmも色をはみ出させておく必要があるのでしょうか!?
※下記イラストは弊社サイトからダウンロードできるテンプレートを使用し、仕上がり線から2mm塗り足しをした適切なデータです。


先程も申し上げましたが印刷・裁断は仕上がり線を目標に行います。

しかしながら、
印刷は印刷機内で静電気などが生じ、斜めになる等、印刷ズレが起こることがあります。
裁断は裁断機の振動や紙の重みなどにより、斜めになる等、裁断ズレが起こることがあります。
そういった理由からピッタリ狙いどおりに裁断できるとは限りません。

そのためにズレた時の対策として塗り足しが必要となります。
塗り足しがないと、ズレた時に隙間が出来て、紙の地の色が出て仕上がってしまう可能性があります。

しかしここで疑問が・・・
塗り足しが必要とさんざん述べてきましたが、
塗り足しがないと本当にダメなのでしょうか?そんなにズレるものなのでしょうか!?

塗り足しをしないで印刷すると・・・

では実際塗り足しをせずに印刷・裁断してみましょう。


印刷・裁断結果・・・

一番下の名刺にご注目。
右側黒ベタ部分に隙間があるのが分かりますでしょうか?


もう少しアップにしてみましょう・・・

右側は顕著ですね。
下側にも少し隙間があります。


ご理解いただけましたでしょうか?

100枚作成して全てズレるわけではないですが、何枚かこのようにズレたものが仕上がってしまいます。

ちなみに上記のズレは仕上がり線から左へ0.25mm程、上へ0.15mm程ズレてしまった結果です。

塗り足しがないとわずかなズレでこういう結果となってしまいます!

実際に受け取った名刺に隙間があったら、チョットおかしいかな?と思われてしまうかもしれません。

塗り足しとはこういった隙間を防ぐための保険と表現しても良いかもしれません!

塗り足しを忘れずにデータを作るには

先程も少し触れましたがまず弊社テンプレートをダウンロードし、それをご利用いただくのが便利です。



ダウンロードしたテンプレートをイラストレーターで開くと右上に解説が記載されています。



またテンプレートに青い仕上がり線が用意してあります。さらに外側に分かりやすく緑の点線がありますので、そこまで塗り足しを延ばすようにデザインを作成していただければOKです。

塗り足し不足の例

弊社は塗り足し不足を発見しました場合、データ不備としてお客様側での修正をお願いしております。
参考までにお客様へ修正をお願いした塗り足し不足の例を見ていきましょう。

細い線の塗り足し

コチラの塗り足し不足が一番多いです。大きなベタは確認しやすいですが、やはり細い線は目立ちにくい分、見落としがちなようです。

上下方向の塗り足し

左右の塗り足しは気がつかれることが多いですが、何故か上下の塗り足しを見落とされることをよく目にします。

塗り足しがあるが足りない

塗り足しがあるのですが、十分ではないパターンです。

塗り足し不足を理解していてそのまま進行OKの場合

塗り足し不足を理解しているデザインがあると思います。

しかし実際データチェックをする私達にとって塗り足し不足で修正をお願いするべきか否か判断が難しいデータがあります。判断が難しい場合、結局一旦データ不備としてデータの確認をお願いせざるを得ません。その結果、納期に影響が出ることが多々あります。

塗り足し不足か否かの判断が微妙と予測されるデザインは事前にデータ内や注文時の備考欄に記載いただけるとそのまま進行できます。

塗り足し不足とならないようにする手順まとめ

  • 便利な弊社テンプレートを使用する
  • 青い仕上がり線から2mm外側の緑の点線まで色を確実に延ばす
  • 特に細い線は注意する
  • 塗り足し不足を理解している場合は備考欄などに記載する
  • 最後に

    いかがでしたでしょうか?

    私が、お客様に修正をお願いをすることが多いデータ不備がこの塗り足し不足です。
    毎日のように注文頂いている方でも、たまに塗り足しを忘れてしまいます。
    つまりはそれぐらい誰にでも陥りやすいミスです。

    コチラ読んでいただいた皆様も、急がば回れでご確認いただければ私も嬉しいです。

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